何かにつまづいたとき。
就職で上京して間もない頃のこと。
実家から送られてきた荷物に、そっと手紙が添えられていました。
学生から社会人になり、働くことの厳しさに直面し辛い日がたくさんありました。
そんなとき、おばあちゃんからのこの手紙にとても励まされました。
住む場所は離れてしまったけれど、いつも応援してくれているんだと。
この手紙はいつもは大切な手紙箱の中にしまってあるのですが、心が弱くなっているとき、度々読み返しては力をもらっていました。
私の大切な宝物。
確か小学5年生の頃。
おばあちゃんに編み物を教わったことが、私のものづくりのルーツです。
寒いのは大の苦手だけど、編み物ができるから冬が来るのが待ち遠しくもありました。それからは毎年毎年編み物をしていました。
今考えてみるとおばあちゃんからは<編む>ということを通してたくさんのことを学んだ気がします。
ものを大切にする心、人への思いやり、ふれあい、育み。
そしてそこにはたくさんの想い出がつまっています。
これからも
<編む>ことはまだまだ私に何かを教えてくれる気がしてならないのです。
大好きなおばあちゃんとはもう逢えなくなってしまったけれど、目を閉じると優しく微笑んだ顔がふぅわりと浮かんできます。
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